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- 繰り返し練習しているのに英単語や漢字が全然覚えられない...
- みんなと同じように勉強しているのに定期テストで点数が取れない...
- 社会などの暗記科目の点数がなかなか上がらない...
ADHDの特性が強い子は、暗記することが苦手な傾向があります。
僕自身、不注意型のADHDの診断を受けており、特に高校時代は暗記が必要な場面で本当に苦労しました。
定期テストは毎回赤点でしたし、漢字テストや英単語テストも周りの子の3倍近くやっても平均点に届かないほどでした。
「自分はなぜこんなにも覚えられないんだろう」と考えることもよくありました。
ある日、一回しか学んでいないのにも関わらず詳しく覚えていることもあることに気づきました。
その結果、自分にあった暗記の方法を見つけることができました。そのおかげで高校を卒業してからは、多くの暗記を必要とするテストで90点ほどを毎回とれるようになりました。
この記事ではADHDの子が暗記が苦手な原因とおすすめの暗記法を話していきます。
この記事の内容を実践することで、今までよりもはるかに楽に暗記することができるようになります。
ADHDとは
ADHD(注意欠如多動症)とは授業に集中できない、忘れ物が多い、授業中に立ち歩いてしまうといったような特徴が現れる発達障害の内の一つです。
『不注意』『多動性』『衝動性』の3つの特性が見られ、日常生活に困難を生じます。
不注意のみが強かったり、不注意と衝動性が同時に現れるなど特性の現れ方は人によって様々です。
ADHDの子が暗記が苦手な原因
ADHDの特性を持つ子が暗記が苦手なのはワーキングメモリが低いからと言われています。
ワーキングメモリは、情報の一時的保存、仕分け、長期での保存をおこないます。
- 情報を一時的に保存する
- 重要な情報と重要でない情報に仕分けする
- 重要な情報を長期記憶として保存する
ADHDの子が忘れ物が多いのは、覚えておくべき情報が重要な情報と仕分けされないからです。
つまり、頭の中がごちゃごちゃで重要な情報がどこにいるかわからないということが起こっているということです。
ワーキングメモリが低いと、英単語や漢字の暗記、社会の歴史など暗記科目全般が苦手になります。
その上、繰り返しの作業が苦手なため、繰り返し書いて練習などもあまり効果がないことも多いです。
心理学で短期記憶は数十秒程度、長期記憶は数分以上の記憶のことをいいます。
世間で短期記憶と言われているものは長期記憶に分類されます。
暗記がしやすくなる5つのポイント
暗記を効率よくするためには、脳に「これは重要な情報だよ!」と思わせることが大事です。
感情に結び付ける、意味づけをする、頭の中が整理されている、暗記に集中する、覚えたことを思い出すことがとても大切です。
- エピソード記憶を用いる
- 意味づけを行う
- 覚えるところを明確にする、スケジュールを立てる
- こまめに休憩する
- 覚えたことを思いだす
エピソード記憶を用いる
人は感情を伴うときにとても暗記をしやすいと言われています。思い出やトラウマなど、感情と関わるときの記憶は1回で、はっきりと覚えているのではないのでしょうか。
個人的な出来事や体験に関するような、感情を伴う記憶をエピソード記憶といいます。
エピソード記憶は1回で長期記憶に保存されるため、記憶術としてとてもおすすめです。
実際に僕もエピソード記憶を意識することで大幅に点数を上げることに成功しました。
エピソード記憶を用いた記憶術の具体例を話していきます。
- 語呂合わせを用いる
- 友達と問題を出し合う
語呂合わせを用いる
歴史の年号や英単語の記憶でよく用いられる方法です。
例えば、なっとうねばねば平城京(710年に平城京が建てられた)
710という無意味な数字に、「平城京がなっとうでねばねばしている」というバカげた情報が関連付けられています。
「バカで面白い!」という感情がはたらくため、とても覚えやすくなります。
英単語の語呂合わせの例も紹介しようと思います。僕が学生時代に実際に使っていた語呂合わせです。
- 「parmament」:永遠の パーマの子の髪の毛が永遠にもじゃもじゃしている。
- 「obstucle」:障害物、邪魔 ブスがタックルで邪魔をする。
バカげていればいるほど、強い感情がはたらき覚えやすくなります。
うんこドリルが流行ったのも納得ですね(笑)
友達と問題を出しあう
友達と問題を出し合うことで、楽しいという感情を伴うので記憶に定着しやすくなります。
問題に集中するために、2人で行うことがオススメです。
多くの問題に触れることは難しいので、覚えられないものを覚えたり、覚えられているかの確認などで行いましょう。
お互いの語呂合わせを共有したり、息抜きとしても使えるので、個人的にとてもおすすめです。
意味づけを行う
無意味な記号や言葉よりも、意味を持ったものの方が覚えやすいです。
語句だけでなく、語句の意味や背景を知ることが記憶の定着に大きく関係します。
- 生類憐みの令
- 徳川綱吉が提唱した、生きているものすべてを愛する、生類憐みの令
- 江戸時代の前は戦国時代であった。人を殺めることが当たり前の人々の考え方を変えるために、徳川綱吉は生きているものすべてを愛するという考えを唱えた。それを生類憐みの令という。
下に行くにつれ覚えやすいと感じるのではないのでしょうか。
「だから生類憐みの令をだしたんだ!」などの面白さを感じるとさらに記憶に定着しやすくなります。
暗記をするうえで、関心を持つこともとても大切になります。
語呂合わせも、歴史の年号など無意味な数字に意味を付けることで覚えやすくしています。
覚えるところを明確にする、スケジュールを立てる
覚えるところを明確にすることで、ワーキングメモリが情報を仕分けしやすくなるため、記憶力を上げることができます。
ADHDの特性を持つ子は、スケジュールを立てることが苦手なことが多いので、紙やスマホにきちんと書くことが大切です。
- 今日やるところを箇条書きにする
- 一週間でどこまで終わらせたいかをざっくりと決めて書いておく
一日の目標は具体的に。期間が長ければ長いほど目標はざっくりと。
目標を立てることが難しい場合は親御さんや先生と立てましょう。
頭が疲れたら休憩する
脳が疲労しているときは、『注意力』『記憶力』『思考力』『想像力』など全ての脳機能が大きく低下している状態です。
頭が疲れているなと思ったら休憩をしっかり取りましょう。
脳疲労のサインやおすすめの休憩のとりかたはケアレスミスの記事に書いています。
特にADHDの特性が強い子は脳疲労を起こすまでの時間が早い傾向にあります。
覚えたことを思い出す
記憶に定着させるためには、思い出すこともとても重要です。繰り返し問題を解いたり、復習が大事と言われるのはそのためです。
記憶のメカニズムは次の3つの手順になっています。
覚える(記銘)→覚えたままにする(保持)→思い出す(想起)
記憶を”保持”するためには”想起”がとても重要になります。
記憶に定着させるためには、問題を解く(想起)ことも行っていきましょう。
エピソード記憶などの暗記術と呼ばれるものは、全て”記銘、””保持”の方法です。
飽き性な子は、赤シートを使うことがおすすめです。書く必要がないため、少ない時間で多くの問題を解くことができます。どこでも行えるのもメリットです。
まとめ
まとめると、暗記を簡単にするためには下記の5つが重要になります。
- 感情を動かす
→エピソード記憶を用いる(なっとうねばねば平城京、友達と問題を出し合う) - 意味づけを行う
→語句の意味や背景を知る(生類憐みの令) - 頭の中を整理する
→スケジュールや目標を立てる - 集中が切れたら休む
- 何度も思い出す
最後に、上記を意識したおすすめの暗記方法を紹介して、終わりにしていこうと思います。
英単語の覚え方
- 英単語帳を準備する
- 赤シートで英単語を覚える
- 覚えられない単語にチェックを付ける
- 赤シートでチェックをつけた単語を覚える
2~4番で、語呂合わせ、友達と問題を出し合うこと(感情、意味づけ、整理)を意識しましょう。
中学生は"英単語ターゲット1200"、高校生は"ターゲット1400"がオススメです。
歴史の覚え方
- 覚えたい時代や出来事を決める
- youtubeなどでおおまかなストーリーをつかむ
- 赤シートで問題を解く
- 問題集で問題を解く
初めにおおまかなストーリーをつかむことが大切です。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
今回はADHDの子のための暗記方法ということで記事を書いていきましたが、どの子でも使える方法となります。
ぜひ記事の内容を参考にして、効率よく暗記をしていただけたら幸いです。
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