【ケアレスミスや計算ミスが多い子必見!】テストの点数を10点上げる方法15選!

  • 見直ししても一向にケアレスミスが減らない...
  • ケアレスミスって結局どうしたらなくなるの...
  • ADHDの特性を持ってるとケアレスミスはなくせないの?

テストでのケアレスミスをなくす意識はしているけれども、一向になくならない」「ケアレスミスを減らすために具体的に何をすればいいのかよくわからない」こんな悩みを抱えている子も多いのではないでしょうか。

私は7年間個別指導の塾講師をしていました。作業療法士の資格を持っているので、注意力の観点から指導をすることも多いです。また私自身も注意欠如型のADHDの特性を持っているので、学生の頃からケアレスミスには長い期間向き合ってきました。

ADHDの特性を持っていても、ケアレスミスの原因と対策方法を知れば大幅にミスをへらすことができます。

この記事では、『ケアレスミスの原因』と『ケアレスミスを減らすための対策方法』について解説していきます。

ケアレスミスがとても多かった学生時代の経験や、塾講師をする中で得た知識とノウハウをまとめました。ケアレスミスが多くて困っている子、子供のケアレスミスに悩まされている親御さんは、ぜひ記事を最後までお読みください。

ケアレスミスとは

ケアレスミス(careless miss)とは、不注意による間違いのこと。

解き方や考え方はあっているのにうっかり間違えてしまうことや、問題の読み間違いや思い込みによって起こるミスを指します。

特に発達障害の特性を持っている子は注意力が低いことが多いです。そのため、ケアレスミスが多発する傾向があります。

ケアレスミスが起こる主な原因

ケアレスミスは大きく分けて次の3つが原因で起こります。

  • 元々注意力が低い
  • 焦りや脳疲労による注意力(集中力)の低下
  • ケアレスミスが起きやすい問題の解き方をしている

まずはケアレスミスの原因が『注意力の低下』と『解き方』のどちらなのかを知ることが大切です。

『注意力の低下』は脳の体力の低下と考えるとイメージしやすいかと思います。

ほのけん
ほのけん

注意力は『記憶力』などと同じく脳機能の一つです。気合だけでは解決できないということを理解しておくことが大事です。

元々注意力が低い

体調が万全であっても、元々の注意力が低い場合はどうしてもケアレスミスが多くなってしまいます。ADHDの特性を持っている子などがこれに該当します。

注意能力を大幅に上げることはできないため、解き方などでケアレスミスを減らすことがとても大切になってきます。

焦りや脳疲労による注意力の低下

焦りや脳疲労による注意力の低下により、思い込みや問題の読み間違いが多くなりケアレスミスが発生します。

注意力の低下は主に次の3つが原因で起こります。

  • 脳疲労がたまっている
  • 焦りや緊張をしている

脳疲労がたまっている

脳疲労がたまっていることは、注意力が低下する大きな原因です。

  • テスト前で夜遅くまで勉強をしたら、簡単な計算問題で大きく点数を落としてしまった
  • 長時間のテストで疲れてしまい、問題の読み間違いによるミスを多くしてしまった

などの経験がある方も多いのではないでしょうか。

脳疲労が取れない原因は『適切な休憩を取れていない』『寝不足』であることが多いです。

ほのけん
ほのけん

脳が疲れている時のサインは、「頭がぼーっとして考えがまとまらない」「頭が霞がかるような感じがする」などです。

適切な休憩を取れていない

休憩を取らずに勉強し続けたり、休憩時間に頭を使ってしまっているなど、適切な休憩が取れていないことで注意力が低下しケアレスミスが多くなります。

具体例を挙げると次のような時です。

  • 定期テストなどで多くの科目で長時間集中しなければいけない
  • 休憩時間にスマホをいじったり、ゲームをしている

休憩中にスマホをいじってしまうと、結局脳を使っているので脳疲労を取ることはできません。休憩中に娯楽は欲しいと思いますが、脳を休ませる時間も作ってあげることが大切になってきます。

寝不足

寝不足によっても脳疲労がたまり、注意力が低下しケアレスミスが多くなります。

睡眠は脳の疲れを取る効果があるので、ケアレスミスを少なくするにはしっかりとした睡眠をとることが大切です。

焦りや緊張をしている

焦っていたり、緊張していると脳の動きが悪くなり注意力も低下します。それによってケアレスミスが多く発生してしまいます。

焦りや緊張は『十分な準備ができていない』『テスト形式に慣れていない』『時間配分がわからない』『ネガティブ思考』などが原因でおこります。

ほのけん
ほのけん

焦りや緊張は予測できないことに対して起こるものです

ケアレスミスが起きやすい問題の解き方をしている

問題の解き方によってケアレスミスが多くなることが多々あります

ケアレスミスが起きやすい問題の解き方は以下の通りです。

  • 問題文をしっかり読まずに解き始める
  • 必要な情報をあっちこっちに書いている
  • 一気に計算してしまっている
  • 紙に書かずに頭の中ですべてを済まそうとしている
  • 簡単に解ける問題だと油断している

問題文をしっかり読まずに解き始める

文章問題で指定されたことと違うことをしてしまう。問題で与えられている数値を勘違いしてしまう。などのパターンです。

例えば次のような場合です。

  • 「あてはまらないものを答えよ」という問題で「あてはまるもの」を答えてしまう
  • 「km」で答える問題で「m」と答えてしまう

必要な情報をあっちこっちに書いている

特に数学で起こりやすいケアレスミスの原因です。重要な式や値をあっちこっちに書いたせいで、本来使うはずの情報と違うものを選んでしまうことでケアレスミスが発生します。

一気に計算をしてしまっている

一気に計算することで数字や符号の勘違いが起き、ケアレスミスが発生することがあります。

例えば、カッコの中の計算とカッコを外す作業を同時に行った結果、符号ミスが発生しまったなどです。

ほのけん
ほのけん

2つ以上のことを同時にやろうとすると脳がエラーを起こすことが多くなります。その結果ケアレスミスが多くなってしまいます。

紙に書かずに頭の中ですべてを済まそうとしている

紙に書かずに頭の中ですべてを済まそうとすることで、重要な語句や式を忘れたり、計算ミスが起こります。

脳はいろいろなことを同時に行うほどミスを起こしやすくなるので、紙に書くことで同時に考える量を減らすことが大切です

簡単に解ける問題だと油断している

簡単に解ける問題だと思って油断してしまうこともケアレスミスが発生する大きな原因の一つです。

簡単に解けた問題こそ、勘違いや初歩的なミスが多くなることを自覚することが大切です。

ケアレスミスを減らすには

ケアレスミスを減らすためには、『注意力の低下』『ケアレスミスが起きやすい問題の解き方』の2つを解消させる必要があります。

  • 『脳疲労を回復させる』『焦らずに問題を解けるようにする』(注意力の低下の場合)
  • 『問題の解き方を工夫する』(ケアレスミスの起きやすい解き方の場合)

特に脳が疲労しているときは、『注意力』『記憶力』『思考力』『想像力』など全ての脳機能が大きく低下している状態です。

ほのけん
ほのけん

勉強やテストの前には脳疲労を回復させることを優先で行いましょう。

脳疲労を回復させる

脳疲労を回復させることはケアレスミスを減らすうえでとても重要になります。

脳疲労を取るためには、頭の中を空っぽにして休ませることが重要です。

脳に入る情報の約80%は目からの情報になるので、目を使わずに休憩することが重要です。

脳疲労を回復するためには以下のことを行います。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 仮眠をとる
  • 瞑想をする
  • 集中の持続時間を把握する

睡眠をしっかりとる

十分な睡眠をとることによって脳疲労を減らし、ケアレスミスを減らす効果が期待できます。

実際に、高校2年生の生徒で定期テスト前の徹夜を辞めるだけで数学の計算ミスが少なくなり、点数が20点ほど上がった子もいらっしゃいました。

一般的に必要な理想の睡眠時間は、小学生が9~11時間、中学生が8時間、高校生が7時間と言われています。

ほのけん
ほのけん

部活や塾が忙しく睡眠時間を十分に確保することが難しい子は仮眠をとることがおすすめです。

瞑想をする

瞑想をすることによって頭の中を空っぽにし、脳疲労を減らすことが可能です。

簡単にできる瞑想では、ぼーっとしながら風景の一か所を見つめるというものがあります。

寝なくていい分、テストととても相性がいいので、集中が切れてきたなと思ったらぜひ試してみてください

この瞑想はトラタカ瞑想と呼ばれるもので、実際にヨガで使われる伝統的な瞑想法になります。

仮眠をとる

10~15分ほどの仮眠をとることで大幅に脳疲労を減らすことができます。30分以上の仮眠は脳が深い眠りについてしまうので避けるようにしましょう。

ほのけん
ほのけん

テスト前や休み時間、塾に行く前などの10分ほどで仮眠をとるのがオススメです。集中力が上がり、ケアレスミスが減ることを大きく実感できると思います。

集中力の持続時間を把握する

集中力の持続時間を把握することによって、どのタイミングで休憩を取るべきかをざっくりと知ることが出来ます。テストの途中で集中が切れてしまう子は、特に集中の持続時間を知ることが大切です。

集中力が切れると、頭がぼーっとする、頭が霞がかったような感じがする、といった症状が現れます。

親御さんがお子さんの集中力の持続時間を計測する場合は、次のことを意識して観察してみてください。集中が切れると次のような症状が現れることが多いです。

・発言量が減る

・表情がなくなる

・貧乏ゆすりが増える

・いつも解ける問題が解けなくなる

・問いかけに対して反応が鈍くなる

落ち着いてテストの問題を解く

テスト中に焦ってしまいケアレスミスが発生してしまう場合は、落ち着いて問題を解けるようにする必要があります。

焦りや緊張を減らすためには次の5つを意識しましょう。

  • 十分な準備をする
  • テスト形式に慣れる
  • 時間配分を考える
  • 深呼吸をする
  • ポジティブなイメージをする

十分な準備をする

テスト範囲をしっかり復習し問題形式に慣れておくことで自信がつき、焦りを軽減できます。

テスト形式に慣れる

模試や過去問を解くことによって、不安による焦りや緊張を軽減しケアレスミスを減らすことができます。

ほのけん
ほのけん

テストで緊張しやすい子は模試などを積極的に受けることがおすすめです。

時間配分を考える

あらかじめ大問ごとに時間配分を決めておくことで、問題を時間内に終わらせる見通しが立ち、不安を解消することができます。

ほのけん
ほのけん

時間配分を決めて見通しを持つことで焦りを軽減できます。

深呼吸をする

深呼吸をすることで不安な気持ちをやわらげることができます。

自分が焦っているなと思ったら一度深呼吸をして落ち着くことが大事です。

ポジティブなイメージをする

焦りや緊張は「問題が全然解けなかったらどうしよう」などのネガティブな考えからきます。

  • 今回はしっかり勉強したから大丈夫!
  • なんか今回は行けそうな気がする!

などポジティブなイメージをすることが大切です。

問題の解き方を工夫する

問題を解き方を工夫してケアレスミスを減らすためには、次の3つを意識することが大切です。

  • 複数の事を同時に行わずに、一つに集中する
  • 必要な情報が目に留まるような工夫をする
  • 頭の中を整理できる書き方をする

具体的にどのように解けばよいのかを話していきます。

ADHDの特性を持つ子には特に効果的ですのでぜひ実践してみてください。

問題文の重要なところをマークする

問題文の重要なところをマークすることによって、大切な情報の見落としを防ぐことができます。

  • 「当てはまらないものを選べ」という問題で当てはまらないに〇をつける
  • 理科や数学の文章題で、重要な数値に〇をつける

問題文で問われていることと違うことを答えてしまう子や、単位の間違いが多い子に特に効果のある解き方です。

式を整理して書く

式を整理して書くことによって、式を見直した際に大事な式がすぐに見つかるようになります。

これからの計算に使いそうな重要な数値に〇をつけることも勘違いによるケアレスミスを防ぐ上でとても重要です。

計算式を作るときに違う数値を使ってしまっている子に特に効果のある解き方です。

頭の中だけで考えず、図や表を書く

特に算数や数学の問題に使える方法です。
図や表を書くことによって、頭の中が整理されケアレスミスを減らすことができます

ほのけん
ほのけん

イメージしやすくなり文章題の立式もしやすくなるので必ずやりましょう。実際に算数や数学の文章題が解けない子には必ず図を書かせるのですが、多くの子はこれで解けるようになります。

計算をいっぺんにやらない

マイナスカッコの展開や式の移行、項をまとめるなどの計算をいっぺんにやらずに、一つ一つ行うことでケアレスミスを減らすことができます。

特にマイナスの符号がかかわるときにケアレスミスが発生しやすいです。「この式では移行のみ行う!」など一つ一つ計算を行うことを意識してみてください。

解き方はあっているのに、符号間違いや答えの数が違っている子に特に効果のある解き方です。

ケアレスミスが多発する箇所を把握する

ケアレスミスが多発する箇所を把握することはケアレスミスを減らすうえでとても重要です。

計算でのケアレスミスが多いのであれば、計算のどこでミスをしているのかを把握するのが大切です。

  • 方程式での符号ミス
  • カッコを外す際の符号ミス
  • 2ケタの足し算でのミス

など具体的にミスをしやすいところを自覚して意識して問題を解くことが大切です。

ほのけん
ほのけん

自分がどこでミスをしやすいのかを自覚することで注意力を高めることができます。

最後に見直しをする

全ての問題が解き終わったら必ず見直しをしましょう。

特に『絶対にあってる!』と思う問題こそ、重点的に見直しをしましょう。自信がある問題は他の問題と比べて、ケアレスミスをしている可能性が高いです。

まとめ

いかかだったでしょうか。今回はケアレスミスが起こる主な原因9つと、ケアレスミスをなくすための対策を11つ解説していきました。

あらためて、ケアレスミスの原因と対策をまとめましたので参考にしてもらえると幸いです。

ケアレスミスが起こる主な原因は次の2つ。

  • 焦りや脳疲労による注意力(集中力)の低下
  • ケアレスミスが起きやすい解き方をしている

まずどちらが原因なのかを知ることが大切です。

注意力(集中力)の低下

  • 適切な休憩をとれていない
  • 寝不足
  • 焦っていたり、緊張している

ケアレスミスが起きやすい解き方をしている

  • 問題文をしっかり読まずに解き始める
  • 必要な情報をあっちこっちに書いている
  • 一気に計算してしまっている
  • 紙に書かずに頭の中ですべてを済まそうとしている
  • 簡単に解ける問題だと油断している

原因がわかったら、原因に対応する対策法を取っていきましょう。

特に脳が疲労しているときは、『注意力』『記憶力』『思考力』『想像力』など全ての脳機能が大きく低下している状態ですので、優先して解消しましょう。

  • 注意力の低下には『脳疲労を回復させる』
  • ケアレスミスの起きやすい解き方には『問題の解き方を工夫する』

脳疲労を回復させる

  • 睡眠をしっかりとる
  • 瞑想をする
  • 仮眠をとる
  • 集中の持続時間を把握する

問題の解き方を工夫する

  • 問題文の重要なところをマークする
    (問題文をしっかり読まずに解き始める)
  • 式を整理して書く(必要な情報をあっちこっちに書いている)
  • 頭の中だけで考えず、図や表を書く(紙に書かずに頭の中ですべてを済まそうとしている)
  • 計算をいっぺんにやらない(一気に計算してしまっている)
  • ケアレスミスが多発する場所を把握する
  • テストの準備を事前に行う(焦っていたり、緊張している)
  • 最後に見直しを行う

ここまで記事をお読みいただきありがとうございました。この記事を参考にケアレスミスを少しでも減らしてもらえると嬉しいです。

このブログでは主に発達障害の特性を持つ子のための学習法を書いています。他の記事も参考にしていただけると幸いです。

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