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・ついつい忘れ物をしてしまうんだよな...
・ケアレスミスで毎回点数を落としちゃう...
・会話途中で何を話しているのかわからなくなってくる..
ワーキングメモリが低いと日常生活や勉強において、様々な支障をきたします。
この記事を読めばワーキングメモリとはそもそも何なのか、勉強でどんな問題が起こるのか、おすすめのアナログゲームを知ることができます。
ワーキングメモリとは
ワーキングメモリは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する機能です。
- 情報を一時的に保存する
- 重要な情報と重要でない情報に仕分けする
- 重要な情報を長期記憶を保存する場所に流す
ADHDの子が忘れ物が多いのは、覚えておくべき情報が重要な情報と仕分けされないからです。
ワーキングメモリ能力は机の大きさと整理の仕方でよく例えられます。
ワーキングメモリを「机の大きさ」、情報を「本」として例えると、机が大きければ大きいほど多くの本(情報)を置いておくことができます。
また、本の整理がうまいと必要な本(情報)のみを抜き出すことができます。
つまり、ワーキングメモリは「机の大きさ」と「机の整理の仕方」を掛け合わせたイメージ。机が大きいと"一時的に多くの情報を保存できる"、机の整理がうまいと"必要な情報だけを覚えていられる"ということです。
発達障害とワーキングメモリの関係性
発達障害の特性を持っている子はワーキングメモリが低いことが多いです。
特に、ADHDの不注意型・多動型、LDの特徴を持っている子はワーキングメモリが低く、忘れ物をしてしまったり、計算がうまくできないなどが起きます。
しかし、ワーキングメモリが低いからといって発達障害であるとは限りません。
ワーキングメモリが低いことによる、勉強での困りごと
ワーキングメモリが低いと、重要な情報を抜き取ったり覚えておくことが困難になるため、様々な困りごとが起きます。
特に、集中力・暗記・読み書き計算の3つで問題が生じることが多いです。
- 勉強に集中できない
- 暗記が苦手
- 読み書き計算が難しい
勉強に集中できない
年齢によって集中力の問題は異なってきます。分けて紹介していきます。
じっと座っていることができない
ワーキングメモリが低い幼児や小学生によく見られます。
そわそわして落ち着かない子は、常に動いていないと体がむずむずしてしまうので体を絶えず動かします。
心を落ち着かせるために、体を常に動かしているので椅子にじっと座るのが難しくなります。
集中がすぐに切れてしまう
ワーキングメモリが低い中高生や大人によく見られます。
ワーキングメモリが低いと、情報の取捨選択が難しいので多くの情報を頭に取り入れてしまいます。その結果脳がすぐに疲労してしまい、長時間集中することが難しくなってしまいます。
脳疲労の対処法についてはケアレスミスの記事で話しています。
暗記が苦手
ワーキングメモリが低いと、重要な情報を選択し記憶することが難しいです。そのため、英単語や漢字の暗記、社会の歴史など暗記科目が全般的に苦手になりやすくなります。
その上、繰り返し書く作業が苦手なため、暗記科目や定期テストで問題を抱えることが多いです。
読み書き計算が難しい
文章の内容が理解できない
文章を読む際は、文を読む、意味を理解する、文の内容を覚える、というようなマルチタスクが求められます。文の内容も覚えておく必要があるため、文章の理解が苦手になりがちです。
ワーキングメモリが低いと、2つ以上のことを同時に行ったり(マルチタスク)、情報を覚えておくことが難しくなりなり、文章の理解がむずかしくなります。
勉強のサポートのコツ
近代の研究で、ワーキングメモリを鍛えることは難しいとわかってきました。
そのため、ワーキングメモリが低いことによる問題は、他の能力や道具を使うことで対処することが適しています。
- 勉強に集中できない
- 暗記が苦手
- 読み書き計算が難しい
勉強に集中できない
年齢によって集中の切れる理由とサポートの仕方が異なるので別々に考えていきます。
椅子にじっと座るのが難しい
- 環境を整える
- 集中できる時間を把握する
勉強するとき、話を聞くときに刺激となるものが目に入らない環境づくりをしましょう。カーテンを閉める、仕切りを立てる、などの方法がおすすめです。
体のどこかを動かしながら椅子に座れる環境に整えることで対処できることもあります。例えば、バランスボールに乗りながらや非聞き手にスクイーズを持ちながら勉強するなどです。
集中ができる時間を把握し、切れる直前に「ここまでできたね!」などほめてあげることも重要です。
集中がすぐに切れてしまう
集中できる時間を延ばすことは大事ですが、集中が切れたときにどう休憩するかということもとても重要です。
- 短い休憩を取る
- 仮眠をとる
- 集中できる時間を把握する
- BGMを流す
詳しくはケアレスミスの記事で書いています。
暗記が苦手
「脳に重要な情報だと思わせる」「休憩をしっかりとる」この両方を考えることが大事です。
次の5つのポイントを意識することで大幅な記憶力アップを図ることができます。
- エピソード記憶を用いる
- 意味づけを行う
- 覚えるところを明確にする、スケジュールを立てる
- こまめに休憩する
- 覚えたことを思いだす
詳しくはADHDの子におすすめの暗記方法で話しています。
読み書き計算が難しい
文章の内容が理解できない
語彙を知る(STEP1)、文を理解する(STEP2)、文章を理解する(STEP3)、の3つのステップで考えていくことが大事です。
- 語彙力を上げる
- ゆっくりと意味を理解できるペースで読み進めて行く
- 単語に〇をつける
- 漢字の読みを覚える
- 主語と述語を見極める練習をする
- 文章のテーマと段落を意識する
詳しくは文章が理解できないのはなぜ?で話しています。
ワーキングメモリの向上が期待できるおすすめの知育ゲーム
最近では、ワーキングメモリを上げることは難しいという研究結果が分かってきました。
しかし、複数のことを同時に行うことでワーキングメモリの使い方を学び、能力の向上に期待ができます。
多くのアナログゲームでワーキングメモリを使うことができるのですが、その中でもおすすめのゲームを3つ紹介して記事を終わりにしていきます。
- なんじゃもんじゃゲーム
- ハリガリ
- おばけキャッチ
- ジャングルスピード
なんじゃもんじゃゲーム
ワーキングメモリから長期記憶に保存させる機能の向上が期待できます。
一時期世間でも話題になった人気のアナログゲームです。
イラストにオリジナルの名前を付けて記憶するゲームです。
山札からカードを表にしていき、再び同じカードが出てきたときに初めに名前をいうことができた人が場にたまったカードを全てもらうことができます。
愛嬌もありつつ印象的なイラストが用いられているので、子供でも好んでゲームを行ってくれることが多いです。
ハリガリ
足したら5、引いたら5、何のフルーツがあるかという同時処理が必要になっており、ワーキングメモリを必要とします。
場の同じ種類のフルーツの合計が5つになったときに、素早く真ん中のベルを鳴らすゲームです。
山札のカードを全て、プレイヤー全員に同じ数、裏向きのまま配ります。時計回りに山札の上に1枚ずつ表にしていき、場の同じ種類のフルーツの合計が5つになったときに、ベルを鳴らしていきます。
小学校低学年から遊べるため、小さい子供に特におすすめです。ベルを鳴らすのも楽しめるため、なお子供の興味を引き付けることができます。
おばけキャッチ
多くのことに注意を向ける必要があり、多くのマルチタスクを要するゲームです。
複数のイラストが描かれたカードを表にして、まったく同じ、もしくは全く違う小道具を取るゲームです。
山札のカードを裏向きにし真ん中に置きます。その周りに、白いおばけ、赤い椅子、青い本、緑のビン、灰色のネズミの模型を配置します。
カードを一枚表にし、イラストの中に種類と色が一致しているものがあれば、模型を素早く取ります。
すべてのイラストと模型が一致していない場合は、種類も色も違う模型を取らなければなりません。
小学校中学年ほどから、ゲームを楽しくプレイすることができます。
ジャングルスピード
複数のルールを頭にいれなければならないので、多くのワーキングメモリを要します。
同じイラストの模様が出てきたら、真ん中にあるハンコを素早く取るゲームです。
ハリガリの要領でカードを表にしていき、まったく同じ模様のカードが出てきたら、素早く真ん中のハンコを取っていきます。
出たらハンコを素早く取る、全員で山札のカードを表にする、同じ模様でなく同じ色に変更になる、など急なルール変更なども混ざっておりとても盛り上がります。
小学校高学年以上にとくにおすすめのゲームです。
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